起業をするときの最初の入り口は何か?僕の場合は当時勤めていたジャストシステムで開発中だったデジタルコミック編集システム(マンガトロンと呼んでいた)の開発停止が発端だった。Microsoft社とのオフィス戦争で厳しい戦いを強いられていた当時の会社がデジタル出版関連事業をほぼ全てストップした時に僕のプロジェクトも停止した。で、その時の怒りが最初の起業の入り口だった。
セカイカメラの入り口はなんだったのか?というと、その最初の起業で事業を開始していたブログ出版システムの仕事が物足りなくなった折、元ジャストシステムの同僚からさり気なく「井口さん、世界を変える仕事をしていますか?」と問われたことが発端になっている。それで何か自分に怒りを感じで、七転八倒しながら考え出したアイデアを試しているうちにセカイカメラのビジョンと試作が手に入った。
両者に共通しているのは、何か現状の挫折や失望への怒りの感情だった気がする。何か満たされない現状への憤りが何か新しい行動への起爆剤になる。考えてみれば、何か負の感情、欠落した何か、喪失した何か、いたたまれない気持ちが原動力になる。
個人的にずっと支援させていただいているKDDIさんの無限ラボだけど、自分の場合はそういうマイナスの感情や痛みや辛さをドンと抱えている起業家が来ると良いと思う。
矢も盾もたまらず無限ラボの門を叩く!そして、何かガムシャラに打ち込んでいるうちに何かすごくユニークなものがポロリと生まれる。そういう場になると、とっても素晴らしいと思う!締め切りはあと二日後の二十日。後悔ないように、今だ!と思ったら、今すぐに応募しましょう!(写真は無限ラボからの眺望です)
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