発明を発明する?
道具のための道具をつくる?
それらは、とても奇妙な言い方かもしれない。でも、新しい時代はそういった創造性の再定義を求めている。人が人の創造性を再発見する!?それはいったいどういう意味をもつだろうか?
メイカーズ?インターネットオブシングス?ファブの時代?
それは突き詰めると、アイデアがどのように現実の製品、つまり物に実を結ぶのか?の巨大な変化の到来だろう。
ソニーが社内スタートアップとしてインキュベートしているMESHは、まさにその課題に正面から取り組んでいる。
一見レゴブロックのようなメッシュはどうしても誤解を受けやすい。一見ニューヨーク発のリトルビッツのようだ。あるいは、多種多様なインターネットオブシングス向けのデバイス群にもいろんな部分で似通っている(数え上げるときりがない)。
が、それは事の真相ではない。MESHの真相は、それらのモノを自由自在に組み合わせ、動作させるソフトウェア環境だ。もしかすると、インターネットオブシングスの抱えている大きな課題。つまり、「それを人はどうやって扱うのか?」を解決するのかもしれない。クリエーティブなソフトウェア創作のための道具がMESHの真骨頂だ。
リトルビッツを筆頭として、非常に多くのインターネットオブシングス向けデバイスと開発環境がしのぎを削っているが、MESHほどエレガントで、カジュアルな環境は他に無いだろう!
個々のデバイスの機能や仕様に心を奪われている現状は、まるでアップルコンピュータが登場する前のコンピューターホビークラブ全盛期のようだ。まるでキットの組立てが名誉であるかのような、それらがギーク自慢の手作り品である限り、IoTの世界は普遍化しないだろう。
であるならば、ハードとソフトをいとも簡単に結びつけ、誰もが日常的にそれらを操ることができるソフト環境を準備すること。それ以外にIoTの未来はないと断言できる。
そして、ソニーから今まさに生まれ出ようとしているMESHこそが、その解答を手に入れようとしている。
「それを人はどうやって扱うのか?」これは簡単な問いかけだが、解答するのは簡単ではない。そして、それは日常的な創造性の表現(誰でも発明できるようにすること)を可能にする。とても大きな一歩だと思う。
Sony-Backed Mesh Sensor Kit Looks To The Crowd | TechCrunch
Simple question, But hard to answer. — Medium