ウェアラブル・デバイスは、その世界観を問われている。"Aren’t wearables basically just a hands-free PC or smartphone?"
シリコンバレーでのシニア・ディレクター(エンジニアリング)の採用に成功し、それ以外にもUI/UXデザイン、OS環境構築、アプリケーションプラットフォーム開発などの専門家達が続々集結している。
ウェアラブルデバイスのトップメーカーになる。それを通じて、コミュニケーションの新しいスタイルを実現し、世界的なシェアリング・プラットフォームになる!その非常に大きな機会獲得に燃えてシリコンバレーでもトップクラスのメンバー達が集まりつつ有る。
ピーター・ホディ(QuickTimeの開発者)がテレパシーのアドバイザー就任を受けてくれたのは初夏の事だったけど、その時点ではテレパシーの実像はまだとてもラフだった。だが、今は違う。製品のアーキテクチャーもデザインも機能セットや体験性も相当明快だ。
その製品価値が本当に世界から受け入れられるか?その検証はまだ不十分だけど、それを問い掛けられるだけの素材は十分に整いつつ有る。試作段階が量産段階に着実に切り替わってきた。
例えばグーグル・グラスを着用すれば直ぐに判明することなのだけど、ウェアラブル・デバイスのキラーアプリ、つまり日常的なユースケースのスタンダードはまだ現段階では見届けられていない。
一方、多くのウェアラブル・デバイスのメーカー達は光学方式とか外形デザインとか、あるいはOSをどうする?とか、SDKをどうする?とか、はたまたスクリーンの解像度は?とか、アプリケーション・コントローラーは?とか、内蔵カメラの性能は?とか、通信機能は?バッテリーは?カラーリングはどうする?などなど、非常にディティールな「部分」に向かっているように見える。
部分的な洗練以前に、そもそもなぜそれを身につけるのか?それはまだ全く解決されてはない。それは完全にライフスタイルを書き換えるかも知れない命題であるにも関わらず。
そして、ライフスタイルをどう変革するのか?の眼差しを持っているのは、どうも今のところはグーグル・グラスとテレパシー・ワンだけの様にも見える。
それはある意味ファッションであり、デザインであり、スタイルであり、日頃の常用的なケース・スタディであり、体験性であり、ブランドであり、世界観であり、つまるところは、その製品に懸けるビジョンとその実現・実用化だ。
僕らが、今この大きな土俵で、そのビジョンを賭して勝負できる事にこれ以上ない意気込みと矜持を覚える。 テレパシーはまだまだ非力な赤ん坊のような存在だけど、だからこそできる事があると信じて日々頑張ろうと思う。
ウェアラブルは新しいタイプのスマートフォンなのか?あるいはハンズフリーPCなのか?その問いかけの手前にもっと大きなフレームワークがあるだろう。それは作り手の世界観だし、その技術が指し示す未来だ。