以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

グーグルグラスもテレパシーワンも大きな壁に阻まれている。その2 - ウェアラブルの時代 -

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理解できないものの価値を感じることは難しいですし、何か新しいものを理解してもらうためには、いずれにしろ古い価値体系の何かを動員してメタファー的方法で説明するなど過去あったものとの接続作業が不可欠ですね。

ですのでグーグルグラスが象徴的あるいは実用的な部分でメガネ(の発展)やスマートフォン(の拡張)としてグーグルグラスを説明しているのは、非常に理解できることです。

更に言うと、ウェブサービスをRESTインターフェイス(ウェブサービスを呼び出す一般的なプロトコル)を用いてシームレスにグラス体験に持ち込める彼らの技術体系は非常に洗練されており、インターネット環境を現実世界に持込んで浸透させようとするアイデアに合致しており、とても洗練された手法を選択していると感じます。無いものを新たに定義して喧伝し普及させる上で非常に巧いアプローチですね。

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とは言え、そのビジョンやコンセプトがどうも具体的な実感を伴って受け入れられている様に余り思えません。彼らの素晴らしい技術的アプローチや、もはや熱狂的とも言えるマーケティングによっても、まだまだ、それがリアリティをもったメッセージとして顧客に届けられていないように感じています。

それは、それらが未だに技術的な問題の範疇を出ること無く生活スタイルの変革をもたらす社会運動的ムーブメントにまで至っていないせいではないでしょうか?これは同時にテレパシーワンも抱えた共通の課題だと思っています。

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今回のNYC&SFOツアーは、できることなら単なる製品デモではなく、より大きな社会運動的な爆発力を持てるよう奮闘したいと思っています。

極東のごくごく小さいチームが、最新の日本のテクノロジーを新しいアプリケーションのアイデアでパッケージをして全米上陸する。そこに込められた思いは単なる技術革新ではなく、控えめに言っても革命を起こすくらいの気概や構想が欠かせません。

人と人が常に親密に繋がり合え、理解し合え、協力し合えるソーシャル・コミュニケーション・デバイス。それがいったいどう言う社会的意味を持つのか?先日行われたアイデアソンでは、本当に驚くほど多くのユニークなアイデアが生まれ共有されました。

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そこに見え隠れしたのは、他人の気持ちをそれとなく察知して励まし合うような思いやりのネットワークでした(困っている人をそれとなく感じ取って、お互いが助け合うようなネットワーキングです)。

そういったアイデアが日々生まれて(アイデアの方向性は地域な世代に応じて大きく変わりそうです)、それらのアイデアがテレパシーのデバイスを通じて日々実現されていく。

そういう状態をいちはやく提供したいですし、そういう相互扶助的なプラットフォームにテレパシーのウェアラブルデバイスが成れるとすれば本当に素晴らしいと思います。

 社会運動的なムーブメントにまで持っていけるかどうか?それをもたらす起業家精神を我々は全身で表現したいですし、製品にもそういった精神を込めたい。そうすることで社会的な「これがあると素晴らしい世界に貢献できる!」という気持ちを多くの方々に共有してもらって、どんどん製品価値が向上していける循環を創造する。これを可能にするにはどうすればよいのか?我々の現実の歩みを通じて物語っていきたいと思います。