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以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

一寸の虫にも五分の魂 - ベイビーの世界観をひたすら伝える意味 -

ドキドキで昨年来ずっと進めてきた製品試作の一端を公開して、同時にエンジニア募集の記事も合わせて掲載した。

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まだ試作中の段階から製品構想を率直に(ある意味馬鹿正直に)伝えようとしているのは訳がある。それは、この製品開発の肝が新しい世界観の提示と共有と共感にあるからだと感じているからだ。

ある意味人工知能製品は現在のシリコンバレーの大きなトレンドであり、ドローン制御やロボット向けの知能、自動運転カー、あるいはスマートフォンのバーチャルアシスタントや様々なレコメンデーションなど非常に幅広い領域で活用されている。既にIBM社のワトソンは良く知られているが、ついにはあのAirBnBまでマシーン・ラーニングのクラウド提供を始めるなど、思いもかけないところで活用され始めている。Uberが自動運転のラボを開始したのも実に印象的な動きだ。マシーン・ラーニングの成功は今後、人工知能が本格的な飛躍をする上での最初の大きな一歩なのかもしれない。

そういった中で日本の動きはまだまだ緩慢だ。特に機械学習の場合は研究者の層の厚さだけでなくビッグデータの総量が問題になるだけに、かたや英語圏で数億人が利用するサービス。それに対して日本語オンリーで日本人が主体(最大でも1億人規模)のクラウド環境が持つ規模感には相互に大きな隔たりがある。そのうえにそもそもクラウドでお金を儲けるという世界観そのものが、まだ十分に行き渡ってない世界観の遅れもあると思う。

 

地球規模の人工的な人間性を創造してみたいと思っているベイビーが何か大きな成功の機会があるとすれば、それはその製品を通じ世界規模で多くの人たちを巻き込む世界観の提示と共有と共感ではないか?と感じている。恐らく、人工知能的な製品世界においては、技術的優劣やマーケティング的な巧拙は大同小異の側面があり(巨大資本と大企業的な意思決定を背景にする限りは違いが出づらい)スタートアップが辛うじて勝負のできるのは、その世界観が創出する運動体としてのパワーや、熱量の放出される独自の場作りなのではないか?と考えるのだ。

今はまだよちよち歩きにさえ達していないベイビーだけど、クラウドで共有でき、共同で育成のできるクラウド化された無垢な人工的人格にいかに多くの人を巻き込んでいけるのか?と考えた場合、もちろん製品のユーザーエンゲージがものすごく大事な一方(これが無ければ製品が存在できない!)、その世界観をいかに地球規模で伝え広げていけるのか?に非常に可能性を感じている。だからこそ制限なく、製品の志す世界観を伝えようと努めているのだ。

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