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以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

内向的なスプーン

とってもお世話になっている弁護士さんがご懐妊され、しかも、とってもお久し振りにお会いすることになって、何か贈り物をしたいと思った。
青山のアレッシィを通りかかって、デザインの優れた食器はどうだろうか?と、思った。はじめて、その子のお口に運ぶもの、、。これは頑張って選ぶべき凄いチャレンジなのかもしれない!?

アレッシィのカトラリーは建築家の伊東豊雄さんも素晴らしい仕事をされている。実に名だたるデザイナーたちの競演だ。とにかく、曲線や造形、素材や装飾の創意工夫の数々にいちいち魅了される。で、本当に決めかねている時、ひとつとても気になるシリーズがあった。
ベルギー人マルセルワンダースのとてもユニークなスプーンだ。なんというか、とても変わっている。アラベスク模様の細やかな彫り込みが部分的に施されている。なんと言うか、目立たない「裏側」とかに凝った彫刻があるのだ!で、よくわからなかったんだけど、ちょっと工夫が面白し美しいし、何か妙に惹かれたので買った。


で、迂闊というかなんというか、生まれてくる赤ちゃんが男の子か女の子かわからずにお渡ししたら、女の子!で、あとで調べたらなんとマルセルワンダースのこのシリーズは、実はこういうアイデアで制作されていたのだ。

 

「伝統的にオブジェクトのもっとも重要なかつ見えやすいところに装飾は施されますが、それに対し、ワンダースは装飾を表から見えにくい部分に施し、時にはある意味内向的な装飾と呼べるような、視認できないところにまで施します。」

 

すごい!「内向的な装飾」

 

装飾はどう考えても外向的で外見的なものだ。でも、彼は、内向的で見えにくい装飾、場合によっては見えないところに装飾を施すという。これはすごいね!女の子への捧げ物としてはとってもよいメッセージのような気がする。内向的な装飾。心の内側に秘めた飾り付け。うーん、勝手に自画自賛してしまうと、選んで良かった!

人の裏側は実はとっても汚いって言い方はよくするけど、裏側こそ最も綺麗で、とっても磨かれていたら凄いなあ。

と、まだ見ぬその赤ちゃんに、少しだけ気持ちを届けた気分になってしまった(自己満足かも知れないけど、何年も経ってそういうことに気付く機会があったら、もしかしたらちょっとだけ暖かい気持ちになってくれるかも?)。

で、彼女が生まれてきて、そして、その世界がもっともっと今以上に愛と勇気と希望に溢れた世界になるよう頑張らないといけないなあ!となぜか思った、昨日はそう言う、とても良い1日だった。昨日お付き合いいただいた皆さん、本当に有難うございました!

 

そうそう、このシリーズの名前、DRESSEDって言います。本当に素晴らしいネーミングですね。命名も含めて、とても愛らしい!

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