Telepathy Oneは世界を変えられるか? SoftBank World特別講演より(後編)
前編に引き続き、貴重なNAVERまとめ記事を元に幾分ニュアンスを補ったSoftBank World特別講演内容を投稿します!
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製品のデザインをいくら頑張っても、アプリケーションを一生懸命作っても、あるいは一生懸命クラウドを作っても、それをうまく一言でつなげられないと、なかなか製品が進められません。
我々が考えた製品のコンセプトはこれです。「ウェア・ユア・ラブ」。
若干ダジャレ的です。ウェアラブル(Wearable)→ウェララブル→ウェア・ユア・ラブ(Wear your love)みたいな感じで考えておりまして、でもかなり真面目に考えていまして、「あなたの愛をまといたい」。
あれ?若干、会場から1人浮足立っている感じですけども、ソーシャルメディア、ソーシャルコミュニケーションをウェアできる、とは何なのかと言うと、究極的には常に愛が身近に寄り添っている、そういうことではないでしょうか。
(会場から拍手)アメリカでスピーチすると、ほっといてもどんどん行ってしまうので、逆にビビる部分もありますけど、日本のオーディエンスの皆さんは非常にこう、何と言うか実直で誠実で素敵な感じです。(会場から笑い)
ということで、ウェア・ユア・ラブ(Wear your love)の体験を、我々が頑張ってムービーにしました。なぜかと言うと、プロジェクターなので一人称メディアなのです。
パソコンとかスマートフォンだと画面をこう見せられるのですが、これは身に着けないと見えないので、なかなか体験を伝えづらいところがございます。ということで、ウェアラブル、ウェア・ユア・ラブとは何なんだという体験のストーリーをムービーにしてみました。お見せします。
(会場から拍手)有難うございます。これが今我々の考えているウェア・ユア・ラブ。つまり、見えている物をダイレクトに恋人に伝えられる。ご覧頂いておわかりになるように、向こう側にいる彼女はFacebookでムービーを見ています。それを通じて彼女が「あっそれはすごい。キュートだね」と言うと、正に彼の見えている視界にコメントとかハートマークがキュッと出てくるわけですよ。
と言っても、ご体験頂かないとそれが凄くいいなと思うとなかなか想像しにくいかもしれません。が、しかし、2014年、我々は石にかじりついても製品を必ずや送り出しますので、その際はぜひご購入頂いて、確かにこれは凄く素敵でホットな体験である、というのを味わって頂きたいと思っています。
そして、どういうふうにそれが動いているのかという簡単なチャートをお見せいたします。Telepathy One自体はWi-FiあるいはBluetoothで、スマートデバイスからデザリングして、あるいはWi-Fiのアクセス・ポイントを使ってコネクトして、クラウドとかソーシャルにつながります。当然クラウド側にはいろいろなサービス、APIがありますので、様々なソーシャルサービスとマッシュアップしておくことができます。
あるいは、この間、博報堂さんとの業務提携のリリースを出しましたけれども、日々、様々な業界の方々、世界中の素晴らしいブランドあるいはメーカー、企業の方からお問い合わせ頂いていまして、それこそヘルスケアあるいはファッション、リテール、モビリティー、様々な分野で使いたいとご希望を頂いております。
そういったニーズに対しては、いずれSDKをご提供してTelepathy(テレパシー)を使ったいろいろな製品作りをぜひやって頂きたいと思っています。
ハイ、ということで、いよいよ終盤でございますが、皆さんどうですか? 最初ご覧頂いたGo Pro、かっこいいですよね。でもコミュニケーションはない。リアルタイムでもない。Instagram Video、いいです、最高です。大好きです。
ただ、こんな感じでiPhoneを目の前にかざして、ちょっとこう不自然だなという時に、ウェアラブル。それでGoogle Glass。最高です。良い製品。1500ドルで若干高いですが...。
ただ、僕らはコンピューティングをやりたいのではなくて、ウェアした装置、あるいはウェアした装置とつながっているアプリケーションを用いて、人間と人間をより豊かにより楽しくより快適につなげて、瞬間瞬間お互いが自分達のコミュニケーションの密度あるいは深み、厚み、温かさを高めて、毎日すごくお互いがつながりあっていることを実感して頂きながら日々楽しく使って頂けると、より世界が素敵になるのではないかなと思ってやっております。
(会場から拍手)若干言い方が押し付けがましい感じになってしまいましたが、まだまだ本当にまったくゼロベースの市場です。当然かつてあったiPod、あるいはiPhoneあるいはiPadが物凄い資本力と広告宣伝を費やしても普及するのに相当時間がかかりました。そこで我々、ある意味、世界の島国で、非常に小さい所帯で、日々爪に火を灯すような、メソメソ泣きながら、このハイテク製品を一生懸命作っております。
今回はまだSDKとかAPIの話はできないのですが、来年のソフトバンクワールドで「こういった機能が使えます。どうぞ皆さん使って下さい」というプレゼンを僕はしたいです。(会場から拍手)やりたいです。孫さん、来年も呼んで下さい!と言っても、どこにもいないんですよね。若干残念ですが、ということで、ご質問のある方?大丈夫ですか?Q&Aコーナーはないんですね?
―――(ここで会場からの質問)Telepathyはいくらぐらいの値段になるのですか?
井口:1500ドル以内には…。(会場笑い)有難うございます。
(後編終わり リンクなどは後ほど補完します)