以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

マイクロディスプレイは拡張現実の夢を視るか?

今週の木曜と金曜は京都国際会館で行われたIDW/AD 2012に出かけてきました。これはディスプレイの国際学術会議で、様々なディスプレイの最新研究に触れられます。

今年の大きなトピックとして拡張現実が挙っていたので無理矢理スケジューリングして参加しました。そこでは電子ペーパー(⇔電子書籍コンテンツ流通)、車載モニター(⇔クルマのスマート化)、フレキシブルモニター(⇔新しいインタラクティブメディア)等に加えてマイクロディスプレイの新機軸にも触れることが出来ました。

今回は特に独フラウンフォッファーのOLEDディスプレイ回路にカメラのセンサーを搭載し、それに視線追跡のシステムを統合したARグラスが非常に未来的で面白かったです。また、それを手がけるエンジニアとも直接話せたり、非常に親密な関係を構築出来るのも魅力でした。

12月に入ってからは日々メーカーズの才能有る皆さんとお会いしているのですが、今回はまさにメーカーそのもの。日立、三菱、ソニー、パナソニック、エプソン、ウシオなど蒼々たるメーカーの皆さんとお会いすることが出来て、もの凄く刺激を受けました。

聞けば聞くほど素晴らしいテクノロジーを創造されている皆さんのパワーがどうしたら世界に向けて堂々届けられるのか?本当に真正面から、大きな視点で対話を継続したいと心から思いました。

月曜日スクーで行われたメーカーズ講座でNHK出版の松島さんが紹介されていた事例が非常にユニークで、それはつまり既存の大型工場がその持てる力を個人のメーカーズに提供すると言うビジネスモデルなんですよね。そういう共創関係を日本のメーカーが持つことが出来れば、新しいメーカーズ達がグローバル展開するための生産技術あるいは開発能力をさらに拡張し、お互いがパワーを出し切れる共生的バリューチェーンを形成できるのでは?と感じました。

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