以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

アイデアの背景 - "なぜ世界を変える製品を造りたいと思うのだろうか?"

 

Youth Venture Summit で、「なぜセカイカメラの様なアイデアが浮かぶんですか?なぜ、そういった製品が思いつくんですか?アイデアの出所は?」と繰り返し訊かれました。なかなか自分でも分からない物ですね。で、自分なりに思いついた事(アイデアの背景)を考えてメモしてみました。

まず、テクノロジーサイドから見えている視野と、人間の側から見えているパースペクティブ(人文科学)が繋がると良いなと思っています。

つまりテクノロジーの進化が人間社会とか人間の認識/価値観にどう働きかけて来るのか?人の属する集合体、村落/会社/自治体/ビジネスのバリューチェーン/様々な労使関係/営利・非営利組織のモデル/国際関係などが一気にバラバラにばらされ、あらゆる面で解体され、そのうえで新しいネットワークやコミュニティに再配置されているイメージがあります。

そして、それは単なるローカルとグローバルの二分法ではないし、日本対その他の国とか、西欧と東洋とか、個人と組織とか、営利と非営利の様な二分法では無いと思うのです!

そういう大きめの括り/視点視野やテクノロジーで起こっている様々なカンブリアン爆発を自分なりの切り口ですごくシンプルに表現すると、それは人類全体に於ける「公共圏の変化」=人間社会の透明化(スケスケ化)です。ウェブのテクノロジーは圧倒的に透明化=オープン&シェアに向かっています。

例えば、フェイスブックの事業クライテリアは凄くシンプルで「オープン&シェア&コネクト」ですね。グーグルは「地球規模のサーチ」ですし、ツイッターは「地球規模のハートビート」と言ってます。

僕らはそういう全世界規模の問題解決を、しかもスゴく小さいアプリケーションでやりたいと思っています。人と人とがお互い可視化され、そしてお互いが自然にシェアし、コネクトし、共感共有して世界をどんどん変えて行けるプラットフォーム造りをしたいのです。

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