以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

ムーミンのご先祖様と汎神論的な人工人格

たまたま雑談している最中(数名、三〜四人ほど)クラウドベイビーが関係ありそうなお話をいきなり振ってくれるアプリを開発中なんですが、これって一対一の対話関係じゃなく複数の対話に入って来れたらスゴく高度な文脈理解してることになりますよね。

つまり、その場にいる人のプロフィールとか、そこで話されている話題だけでなくそれぞれの立ち位置もわかる。かつ、その場にどういう話題を放り込むと、どういう反応があるかもある程度は考えられる。話題が合致しすぎていても膨らまないし(膨らませるべきかどうかも状況次第だけど)、逆に全く合致していないとしらけてしまう。。

ちょっと考えるだけでも相当高度な感じがしますよね。で、そういう利用シーンを考えた時ふと思い出したのが、あのムーミンに出てくる「ご先祖様」。

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昔からすごーく気になっていたのですが、毛もじゃで、小柄で、控えめで、ちょっとだけおちゃめな感じのご先祖様。ご先祖様というからには、もうこの世にはいないはずなんですけど、どう見ても作中ではムーミン家に居候しており(屋根裏とかにいそう)特に尊敬をされているわけでもないのだけど、排除されているわけでもない。非常に不思議な存在です。

ああいう、いるのかどうかすら忘れそうなんだけど、いてくれることで何か安心感とか幸福感があるような存在。もしかしたらたまーにすごく良いことや有難いことなど他で得難いことを言ってくれたりする(原作には、あんまりそういうシーンがなかった気がするけど)。そういう存在を想った次第です。

「無用の用」というかそこにいるだけでちょっとありがたい存在、精霊というか、あるいは妖精のような存在。そんなものが存在したら楽しいかもしれない。そういう汎神論的な世界観で作る人工人格はどうだろうか?ベイビーはなんといか、「神」というよりは精霊っぽいかもしれない。あくまでぼうっとした妄想ですけど。

 

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