読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

あの Medium で読む、Uber化="uberification"とは何だろうか? - 共有経済考 -

今年何回タクシーに乗っただろうか?東京では複数回乗った。しかも、結構頻繁に...。

でも、サンフランシスコでは全く利用しなくなった。考えてみるとここに住み始めてからこのかた、キャブには全く乗らなくなっている。それはもちろん、それはUberがあるからだ。しかも、ここで乗るのはほぼ100%が"Uber-X"だ。

f:id:roadracer:20140624075615j:plain

東京で運用されているUberはSFでいうところのブラックカーで、要はリムジンをオンラインで呼び出せるサービス。一方 サンフランシスコで主に利用しているのは Uber-X と言って、これは要するにシェアリング・サービスのこと。

個人が所有する車に載せてもらって目的地まで運んでもらうサービス、Uber-X。同じUberでも全く異なるサービスだ。

 

2014年6月、現時点で使えるUberのサービスには、当初から有るブラックカー以外にUber-X、そして車格のデカイ SUVSUVの廉価版の Uber-XL、そしてTAXI(まだ使ったことがない!)と多彩だ。で、Uber-X は先行サービスのLyftより後発ながら、ドライブシェアリングとしては圧倒的なスピードで伸びている。

f:id:roadracer:20140624075635j:plain

そして、恐らく、この「シェアリング」の部分が Uber の最も面白いところだし、いわゆる ” Uber化 = uberification “ こそが、今起こっているこの革命的とも言える壮大な社会的実験の有するユニークさだと思う。

 

Uber is changing our city — Medium

上記のMediumは、シンガポールからアメリカに来て五年のDivya ManianによるUber解説記事なのだけど、とても上手く状況を説き起こしていると感じる。

 

” Uber化 = uberification “の壮大な社会実験に僕らは直面している。

無目的に継続運用されている免許制度と、硬直したタクシー会社の雇用システムに比べ Uberが合理的・効率的なだけでなく、 Uberがいかにドライバーのワークスタイルを変化させているのか?が、とても大きなポイントだと思う。

 

僕自身、この作者と同じくUberに乗るとだいたいお話するようにしている。そこで異口同音に語られるのはUberが提供するサービスの出来の良さと、その非常にフレキシブルな働き方だ。

そう、彼らは明らかにUberのファンであって、そのサービスのエヴァンジェリストでもあるのだ(念のため補足すると、Lyftにも根強いファンがいるし、二股掛けている人も少なくない)。

f:id:roadracer:20140624075646j:plain

ところで、Uberの魅力は、まず第一には車の来るスピード(市内だと1,2分で直ぐに来る)。そして第二には圧倒的な快適性(新しい車しか登録できないし審査も厳しい)。そして第三には支払いのしやすさと明朗会計。

アメリカのキャブはポンコツの車体の場合もかなり多いし、乗車拒否も日常茶飯事だ。そもそもホスピタリティは無いに等しい。さらにはチップの計算も煩雑で、下車時の支払いプロセスも決してスムースではない。

プアなインフラをリッチなインフラが日々書き換えている。

 

旧来のキャブに比べると、Uberの場合は、
「即来る」
「支払いプロセスが無い(事前登録したカードで決済が自動的に処理される)」
「分かりやすい領収書がすぐメールで飛んで来る(つまり、嘘がつけない!)」
「ドライバーの評価システムがあるので、ホスピタリティは自然に向上する)」
「ユーザー満足度が高いのでリピーターが多い」
「混雑に応じて料金が自動調整されるのでドライバーにもインセンティブがある」
など明らかなメリットが多い。

 

しかも、それがドライバーとユーザー双方に上手く分配されている。その辺りの巧妙なメカニズムも、上記のMedium記事には詳しく書かれている。

When I place a request via Uber, Uber contacts a driver and my request is available for them to accept or reject for 15 seconds before it gets transferred to another driver. According to the drivers, Uber is unique in offering this amongst ride-sharing services.

Uber also requires drivers to maintain a consistently high rating (at least 4.8 out of 5 in SF) which makes the drivers be extra-nice and over-generous with their hospitality.

(Aside: Uber also expects drivers to rate the riders too.So the next time you needle your drivers or misbehave, you are likely to have a harder time finding Uber for your ride).

They appreciated the surge-pricing which brings them more cash. Although most of them do not think it is worth their while to wait for that to drive home drunks after Friday/Saturday night parties. More and more I hear of taxi drivers who have since moved to Uber full-time.

Mediumにはこういった最新のテクノロジーを通じた社会変化に関しての良い記事が非常に多いし、その当事者自身による記事も多く見かける。

ぜひ日々目を通すと良いと思います。以下に挙げたのは同じくMediumに掲載されたUber関連の非常に優れた記事群。要チェック!です。

 

The True Economics of Uber’s Surge Pricing Uberの価格調整メカニズム

The True Economics of Uber’s Surge Pricing — Medium

 

Why Everyone is Afraid of Uber and Lyft UberとLyftが引き起こす変化

Why Everyone is Afraid of Uber and Lyft — Medium

 

What Makes Uber Different From Android? プラットフォームとしてのUber

What Makes Uber Different From Android? — Platform Innovation — Medium

 

そして、なかでも最後に挙げた記事は、これから勃興するであろう新しいタイプのプラットフォームへの洞察が素晴らしい。冒頭部分を引用すると下のような感じ(Andridと比較したというのが良い着眼点だと思います)なのですが、非常に示唆的な内容です。

 

Platforms are taking over our economy.

Just look at a list of recent companies that have received billion-dollar-plus exits, IPOs or valuations. High on that list would be Uber, Airbnb, Amazon, Square, Apple, Google, YouTube, LinkedIn, Twitter, Facebook and WhatsApp—all platform companies.

Judging by the recent mega-trend of startups trying to be the “Uber for X” or the “Airbnb for Y,” many entrepreneurs have taken notice. There’s now a would-be platform for just about everything.

 

f:id:roadracer:20140624075703j:plain

Uberification=Uber化は、キャブのスマホ化を既に大きく突き抜け「移動」を市場化する遠大な事業と化しつつ有り、それはもはや「移動」のみに留まらない巨大な社会的変化をさらに促していくだろうと思います。例えば「宿泊」を共有化するAirBnBは既に有名ですが、これは未だ発端に過ぎないでしょう。