シリコンバレーと移民
サンフランシスコのUberで出会うドライバーがぼぼ100%が移民あるいは移住して間もない人ばかり...という現象は実は余り驚くに当たらない。例えばこの市内で営まれている多くのCo-WorkingやIncuvationで出会う起業家やスタートアップの多くもそうだからだ。
僕が今通っているCo-Workingでもそうだし、かつての頓智時代に通っていた Pier38 でもそうだった。
日本人的な感覚で言う「外国人」というコンセプトは、少なくともここでは成立し辛く感じる。なぜなら誰もが異国人(エイリアン)である様な環境で「外の」「国の」「人」というアイデアはストレートには共有し出来にくいように思うからだ。
例えば、あのミアリー・ミーカー(KPCB)の年次レポートで見るとUSのTOP TECH COMPANIESのなんと60%が移民第一世代あるいは第二世代によって創業されている。
ざっと挙げてもApple、Google、IBM、Oracle、Facebook、Amazon、Qualcom、eBay、TI、Yahoo!...と、ほぼ、この領域のオールスタープレイヤーが網羅できてしまう。
スティーブ・ジョブズはシリア系移民の子だし、グーグルのセルゲイ・ブリンはロシア系移民。ジェフ・ベゾスはキューバ系移民の子で、ジェリー・ヤンは台湾系第一世代など枚挙にいとまがない。それらのカンパニーが創出している時価総額は実に200兆を超え、従業員数は120万人を超える。
でも、その一方でアメリカの移民のうち、ハイスキルドの移民はたったの1%に過ぎない(移民人口は全体の13%で、決して少なくはないけど)。それでもこれだけのパフォーマンスがもたらされているのだから凄まじい。