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以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

ウェアラブルデバイスの製品価値 - Apple の手法に学ぶ -

多くのウェアラブル・デバイスは、いまだに新技術の実装と、それをいかなるファームファクターに落としこむのか?の製品企画&実現のフェーズにある。

コンシューマー製品は本来、技術にのみ依るものではなく、その製品を使う人の満足感や納得感を伴わないといけない。顧客にとっての付加価値デザインが成立していないと顧客満足が実現できないわけだから、技術の実装が価値の実装をもたらさない限りは無価値だ。

iPhone以前にiPhoneそっくりの機能セットや製品パッケージングは、あまた存在していた。が、そのうち iPhoneがそれこそ世界のスマートフォン市場の利益の大半を獲得できるところまで到達できたのは、単に技術的達成に依るものではない。それが使う人の大いなる満足を継続的に満たし続けていることに依っている。

テクノロジー製品は得てしてそのテクノロジーの達成度や実現レベルに話が偏りがちだが、それはあくまでその製品顧客の心を強く打つとか、強い満足を提供し得る限りに於いて意味がある。

 

ウェアラブルデバイスが、ウェアラブルデバイスであることによって、それこそiPhoneよりも優れた、あるいはそれ以上に卓越して提供し得る固有の製品価値はいったい何だろうか!?

デジタルデバイスをウェアできる事と、それによって提供される体験価値が、いったいどのような物なのか?なおかつそれがいかなるデザインとハードとソフトで実装し得るのか?その追求がとことん成し遂げられ、ようやくそのウェアラブル製品は顧客の心の琴線に一歩近づく。

 

iPhone Everyday」というアップルのCMシリーズが本当に良く出来ていて、iPhoneが提供するハードとソフトおよびデザインが、いかに顧客の日々の体験を豊かな物にしているのか?を雄弁に物語っていて実に素晴らしい。

ああいった、顧客の感情の深みに到達できる練りこまれた体験性、洗練された製品デザインは、やはりアップルならではの物だと思う。それこそ敢えて最新のテクノロジーのみに拘らず(最新技術の採用にはある意味コンサバティブなのがアップルだ)既存技術の組み合わせと深堀りによって、ひらすら体験価値を高めていく彼らのアプローチは未だに価値がある。いずれにしろ、それはウェアラブル・デバイスが市場で成功を収めるうえでは大いに参考にすべき方法論だろう。

 


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