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以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

テレパシーは健全な競争を心から歓迎します!(サンキュー グーグル)

SXSW 2013 Interactive でのTelepathy Oneのお披露目を済ませ、毎日大変多くのフィードバックを頂いているのですが、ここだけの話、最大のリアクションはグーグル本社(グーグルプレックス)へのご招待でした(!!!)。光栄にも Google Tech Talk での講演依頼を頂いたのですが、それは Business Insider での記事「Google Glass Already Has A Competitor With A Sleeker Design」が反響を呼んだからのようです。

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「グーグルグラスにテレパシーという競合があるらしい、ぜひ話を聴いてみよう!」という話の流れ、流石Googleですね。もちろんとっても有難いお話で、早速僕は喜び勇んでマウンテンビューに駆けつけたのですが、、、、、、とても残念ながら Tech Talkへの参加 は直前で取り止めになりました。

 

それは何故か?

実はGoogleの法務部から「『直接の競合企業(!)』と話をすることによる潜在的なリスクを考えると、井口さんの Tech Talk 参加 は普通のイベントよりセキュリティを強める必要があるため、今回その手続きする時間が足りない(実は翌日が帰国の予定日でした)」というコメントが、Googleの担当者に対してあったからです。すごくすごく残念ではあったのですが、一方で、正直な所この連絡は僕にとってとっても嬉しいものでした。

「直接の競合!」時価総額26兆円 年商5兆円強、世界に冠たるインターネットのジャイアントから「直接の競合」扱いを受けるなんて、限りなく光栄なことです。

 

現にベイエリア、特にシティ(サンフランシスコ)ではGoogleのブランド価値が日に日に増大しており、その多くはグーグルグラスの先進性に負うところが大きいのです。

一方で、同じ時期にアップルによる腕時計型のウェアラブルデバイス発売の噂が駆け巡っても、あるいはそれを追いかける形で韓国メーカーからも腕時計型のデバイス発売の予定があることが報道されても、それらはほとんど関心を呼んでいませんでした。

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しかしながら、グーグルグラスはiPhoneが切り開いたスマートフォン市場を塗り替えることが既に各所で予想されているウェアラブルデバイスの中でも、更にそのカギを握るコア製品として君臨すると多くの人が予想し、また前評判も極めて上々なのです。こういった状況下でのテレパシーのSXSWデビューはまさにジャストタイミングでしたしグーグルグラスの直接競合としてホットに扱われたことも、テレパシーとしては非常に素晴らしいニュースでした。

でも、新しいマーケット、特に新しい巨大な産業分野の創世期に、シングルプレイヤーのみによって市場が創られていくということはあり得ません。

 

異なる価値感を有する競合企業同士が相互に激しく競争し合うことによってこそ、コンシューマーはそれを選択する楽しみを享受できます。メディアにとっても、新製品を扱う上でのストーリーが創りやすくなります。さらに企業は強力なライバルが存在することによってこそ、より先鋭的に製品価値を磨き上げることが可能になります。

 

ですから、テレパシーとしてはグーグル本社の反応は非常にありがたく光栄なことですし、むしろ心から励みになることでした。

もちろん、世界トップクラスの叡智が数千名集い、強烈な問題意識と速度感で世界最高の製品を作るべく日々切磋琢磨し、研究開発を繰り広げているわけですし、中でもグーグルグラスは創業者の強烈な叱咤激励の中、物凄い勢いで開発が進んでいる現状ですから、「ライバル」としては十分すぎるほどに強力極まりない存在です。

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また、実際に体験する限りではグーグルグラスの製品完成度、特にハードウェアの高度な洗練とソフトウェアの機敏さ溢れる仕上がりには感動を覚えます。そして、あのスタイルでパッケージングしたチャレンジ精神とハイレベルな構想には、ただただ称賛を送る他有りません。

なにしろ、それまでのウェアラブルデバイスと言えば、とてもバルキーなデザインで、インターネットとの親和性も非常に低く、アプリケーションの概念の存在さえも怪しかったのですから、実際思い切り跳躍を遂げているわけです。それはとにかく素晴らしいことです。

 

ただ、少なくともグーグルグラスはグラス(眼鏡)である限り、そのデザイン的制約を大いに受けており、また、スマートフォンの拡張ディスプレイ的パラダイムに縛られている以上は、常にスマートフォンとの住み分け=明示的な優位性の提出が必須条件と言うべき存在です。

一方、超新参者で挑戦者のテレパシーとしては、新しい産業を創り上げるのにふさわしい新しいデザインと新しい利用価値の提示を必須条件と自らに課しているので、少なくともグーグルグラスが示している現在のパラダイムからは、デザイン的にもアプリケーション的にもより自由でいられるし、より先鋭的な提案が可能だと考えて日々開発を進めています。

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インターネットがウェアラブルデバイスを通じて、より生活密着型でリアルタイムな価値観を世の中にもたらすことが出来るのだとすれば、このTelepathy Oneは人と人とのコミュニケーションを、よりコネクティビティに満ち、継続性が高く、とても親密で、ハッピーなモノに「進化」させたいと考えています。それこそが我々の製品コンセプト、「Wear Your Love」です。

 

「この製品コンセプトを限りなく洗練し、最高度に体感可能にしたモノとしてTelepathy Oneを世の中に送り出したい!」とチーム一同燃えに燃えているのです。引き続き、テレパシーからの続報をお楽しみに!

 

Telepathy One コンセプト動画

http://www.youtube.com/watch?v=OWmWlxYp3-Y

 

Telepathy One SXSWでの反響動画

http://www.youtube.com/watch?v=tLje1fwrjcU