以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

"書籍『MAKERS』を教科書に、2020年のベンチャーを考える"に寄せて...

なんとここで投稿したブログがキッカケになってMAKERSの講座をNHK出版松島さんとご一緒させて頂くことになりました。そこで、講座参加者の皆さんへのコラムを書いたので、ぜひここでも共有したいと思います。

講座は、来週火曜日の20時スタートです。オンラインでの視聴も可能ですので、新しいメーカーをやってみたい!というアツイ想いをお持ちの方は是非ご参画ください!

http://schoo.jp/class/54

スクーは、これで二度目の井口です。今回、「MAKERS」編集者の松島さんとご一緒出来て、非常に光栄です!今回のこのジョイントのキッカケになったのは僕がブログに掲載した「アトムからビットへ!はもう古臭い考え方なのかも知れない」だそうです。スクー中西さん、有り難うございます!

http://takahito.hatenablog.com/entry/2012/11/19/195117

個人的にはMAKERSで語られているストーリーの先の未来を単に想像するだけでは飽き足らず、現実に自分自身が開拓者として取り組んでみたいと言う欲求を強く感じています。

なぜかと言いますと、そもそもセカイカメラが本来はハードウェア企画だったんですね。実際、当時はまだiPhoneもデビュー前でしたし何しろコンパスやジャイロも内蔵していませんでした。それに、iPhoneアプリの為のSDKやAppStoreも存在していませんでしたから、実際ハードウェアを自らデザインしてプロデュースすると考える方が寧ろ自然だった訳です(2007年当時です)ね。

で、その頃の自分は、東急ハンズでアクリル板を買い求めたうえでiPhoneサイズぴったりに加工してもらって、それを持って渋谷の街中を歩き回ると言うミニマムバリュープロダクトの実体験を始めたのです。

つまり、透過型のスマートフォンを現実に手に入れたら、いったいどういう情報を人は欲しがるのか?をストリートで試行錯誤するために歩き回ると言うのがセカイカメラのスタート地点でした(拡張現実という概念も当時は全く知りませんでした)。

ところが、それから数年でデバイス開発を取り巻く環境は大きく変わりました。恐らく、4種の神器の普及とキックスターターの発展が最も大きい要因だと思うのですが、とにかくソフトウェアを考えると同じ様なスタンスでハードウェアを構想することが限りなく現実味を帯びて来た訳です。

そういった視点で「MAKERS」を読んだり、新しいタイプのデバイス開発で道を切り開いて来た先輩達(東大暦本研の暦本さんや、アマダナ熊本さん、セレボ岩佐さんなど)のお話を直にお聴きするに付け、これは参加する他無い!と、思い始めています。

今回のスクールでは、そういったリアルな気付きや想いを出来るだけ"生々しく"提出して、本当に"パーソナルなメーカー"を手掛けてみると物凄く面白いのではないか?そういうインスピレーションを共有出来れば!と、思っています。どうぞ、よろしくお願い致します!

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