以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

新しいセカイカメラについて語れる幾つかの事。

 "インタレストをアクションにする。新しいセカイカメラは、東京という都市を好奇心によって編集し、街への気づきを得て、価値あるアクションの機会を提供する製品です。ネットを飛び出し、リアルな世界を編集/キュレーションするとはいったいどういった行為なのか?そして、それのもたらす新たな行動パターンは、どんな新しいビジネスチャンスを生み出すのか?都市情報発信力ある/街を活発に楽しんでいる/街で積極的にビジネスを展開されている皆様と、新セカイカメラの作る未来の可能性を描いていきたいと思っています。"

これは4/26の新セカイカメラβサービス・リリースイベントのアピールです。いままではDogg、StumbleUpon、TumblrやPinterestに代表されるウェブのページ情報や画像などを編集するのがネットのキューレーションでした。ところが新製品では、現実の都市を媒体のように編集出来るリアルのキューレーションをコンセプトとしています。

このアイデアの直観は2008年にアクリルで出来たセカイカメラモックアップ(機能は何も無いのですが、拡張現実体験を仮想的に都市空間内でイメージできるモックです)を渋谷の街中で使っている時に得ました。

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仮想のタグを現実の場所や商品、人物などに貼付けられる事で、仮想と現実が一体化した理想のマーケットプレイスが実現できると感じました。

今有る製品コンセプトとしてはO2Oと呼ばれる領域が最も近いのですが、僕らはItoA=InterestToActionと呼びたいと思っています。人の関心を現実生活に空間的に投影して日々の行動を書き換えよう!という意図ですね。そういった意味では、新製品は、現実世界志向のPinterestとも言えますし、よりビジュアルなFouesquareとも言えますし、あるいは都市そのものを対象としたFlipboardと言えるかも知れません。いずれにしろ、人の関心を行動にコネクト出来るメディアがどういう形で実現出来るのか?を真剣に追求しています。

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透明のアクリルをかざして渋谷を歩き回っていたときのイメージがようやく形になりそうです。とは言え、製品はまだまだクローズドβ段階。操作性やビジュアルデザインなど含めて改善改良の余地は物凄く有ります。そして、現実の都市をコンテンツとして取り込んで行く活動も、いままさに始まったばかりです。

ですので、多くの既存メディアの皆さん、多くの都市開発者の皆さん、多くの情報キューレーターの皆さん(雑誌編集者の方々、ハイパーローカルのメディアを運営されている方々、ソーシャル×ロケーションの新メディアを開発されている起業家の方々)に向けて積極的な参画をお願いしたいと思います。

今後はパブリックリリースに向けてますます新セカイカメラの情報提供を進めて行きますし、キューレーター・コミュニティへのご参加を促進して行きます。なにとぞ宜しくお願い致します!