以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

創造的なプレゼンテーションは誰にも可能だ。ただ、それをやろうと思うか?それとも、そう思わないか?だけだ。

 

12/15にはいよいよSXSW 2012にチャレンジするえり抜きのスタートアップ10社によるピッチバトルが出来たばかりのサムライインキュベートアイランドで開催されます。

SXSW2012 Pre-Startup Pitch Battle in Tokyo

http://www.facebook.com/events/290673020965021/

審査員も素晴らしい方々にお願いをしました(改めてアナウンスします)。ただ、これは予てからよく感じる事なのですが日本のスタートアップはとってもプレゼンテーションが苦手です。

まず、態度が謙虚で控えめ。しかも凄い演出で度肝を抜く!そんな演出も余りやりません。むしろ、黙々と冷静に精緻なプランを説明する。そんなスタンスのプレゼンを多く見かけます。でも、少なくとも、海外でスタートアップがプレゼンテーションを敢行する際に「控えめ」「説明的」「感情よりも理性」なんてやり方では、みすみすチャンスを逃してしまいます。

とはいえ、「じゃあ、どうやったらいいんだ?」と思われることと思います。当然です。公教育でも大学でも、あるいは会社務めでも、基本的には「平均的に、目立たない様に、地味にコツコツ、波風を立てない様に、空気を気にして、、」とやらされている訳ですから、「世界の度肝を抜く為にはどうしたらいいんだ!プレゼン千本ノック!」なんて言う機会はなかなかありません。

でも「素晴らしいプレゼン」なんて意識しなくても「自分の製品に賭ける情熱をダイレクトに伝えたい!」という気持ちは多くの起業家の信念だと思いますし、実は「すごく簡単な物語と簡単な言葉でもそれを可能にしている」人は少なからず居る訳ですから、要はそれを念じて実現出来る努力をするかしないか?だけだと感じます。さて、ここにとても素敵なサンプルが有ります。

創造的プレゼンの秘訣を言語化した「プレゼンテーション・パターン」

http://gigazine.net/news/20111124_presentation_patterns/

とてもわかり易い言葉で成功する創造的プレゼンのコツを伝えてくれる良いコンテンツです。僕自身、非常に共感を覚える内容ですので、折に触れて読み直しています。

あと、これも素晴らしいサンプルなのですが、ワシントン州の当時12歳の少女がTED TALKSで行ったプレゼンテーションの動画"アドーラ・スヴィタク「大人は子供から何を学べるか」"です。

非常に良いスクリプトを堂々とした態度で(抑揚もたっぷりに)プレゼンしていますが、使われているのは非常にシンプルな表現ばかりです。

アドーラ・スヴィタク「大人は子供から何を学べるか」

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http://tedxkidstokyo.com/ja/announce/adora-svitak-what-adults-can-learn-from-kids-2/

このように素材教材に関しては、とても優れたものがウェブ上には多数有りますし、そこから学べる事はとても多いです。同じ製品でも、それを強い言葉、強いメッセージ、強い態度で、強力に聴衆に訴えかけ、新しい価値観を伝達する。それはアントレプレナーにとってもとても重要で欠かせない仕事では無いでしょうか?