以心伝心記

Technology is anything that wasn’t around when you were born.

仮想と現実をまるごと扱える? Microsoft ホロレンズの可能性と、その競争原理

MicrosoftのWindows 10イベントですごいデバイスが発表された。 HoloLenzだ。ホログラフィを眼前に投影できる透過型のヘッドマウントディスプレイ。 いままで、ハードウェアのイノベーションでは、必ずと言って良いほど後塵を拝し続けていたMicrosoft。「こ…

ドキドキではインターンを募集します。

モノと人が自然に分かり合える世界。ドキドキはそんな新しい世界観を追求し、今最初の製品開発を進めています。 今回は社長アシスタントを一名募集します。世界中の素晴らしい起業家や投資家、発明家、デザイナー、クリエーター達を相手に、世界を駆け巡る仕…

サンフランソウキョウを心から愛する。

サンフランシスコと東京に住んでいます。 SekaiCameraをTechCrunch 50で発表したのが2008年。TelepathyをSXSWで発表したのが2012年。いまはDOKI DOKIという始まったばかりのスタートアップで、IoTデバイスを開発しています。 サンフランシスコと東京、テクノ…

製品を説明する人、製品を伝達する人。 - 禅・オブ・プロダクトマーケティング -

説明すると伝達するは、まったく別物だ。 プレゼンテーションでも、プロモーションでも、その違いがまったく意識されていないような気がする。 製品開発者やサービス設計者は、とにかく説明をする。 いったいそれが何なのか?それがどういう価値を持っている…

発明の道具を発明する。 - MESH のチャレンジが意味するもの -

発明を発明する? 道具のための道具をつくる? それらは、とても奇妙な言い方かもしれない。でも、新しい時代はそういった創造性の再定義を求めている。人が人の創造性を再発見する!?それはいったいどういう意味をもつだろうか? メイカーズ?インターネッ…

見えないから価値がある。

製品や事業についてコメントを求められることがある。コンテスト審査員や、インキュベーションの助言者になって欲しいと言われることもある。だが、そういうことはそもそもとても困難で、簡単に受けられるものではない。 だいたい新しくて凄いものと言うのは…

恐怖心という原動力

多くの場合、回答は恐怖心の中にある。 何かを恐れて、それから逃げようとしている時、もしも自分の視点を変えられるなら、その恐怖こそが解決すべき課題だったと気づく。 それどころか、その恐怖心こそが自分の行動の動機付けであったことに気づく。 考えて…

MESH 新しい道具 - 日常的な発明のためのDIY KIT - INDIEGOGOで買えます。

新しいアイデアを育んで、人にそれを届けるのは難事業です。 MESHは、それに果敢に取り組んでいます。 人が新しい道具を手にいれる。 それを理解して使いこなす。 そして、実生活における新しい発明につなげる。 それを非常に素早く、気持ち良く、創造的に行…

誰も考えなかったことを敢えて行うこと - Think Different 2015 -

何かがコツンと、乾いた地面にスコップが当たるような、そういう感触がもしも得られればしめたものだ。 それは自分の中の地層のどこかにヒットしたと言うことだから、恐らく、誰でもない、自分だけしかやらないだろう、何か大切なモノに辿り着けている。でも…

後世への最大遺物 内村鑑三 を読んで

内村鑑三の「後世への最大遺物」を読んだ。 彼の「代表的日本人」はずっと個人的な愛読書だったのだけども、この本は全く趣が異っていて「生の内村鑑三」をその息吹のまま味わうことのできる迫真の講義録だ。 彼の云う人類への最大遺物とは、人が残すことの…

プログラムを書くという最高の快楽 - 自分が二十歳だった頃にとってもハマっていた事を改めて振り返る -

ソフトを書くっていうことは、それを覚えた当時から思考を表現して伝達することだと感じていた。文書を書くよりも、より正確に、より動的に、より完璧に思考を表現して伝達することができる!これがなにより凄いと思っていた。 ソフトを書くという行為そのも…

創造的プログラミング序説(草案)

創造的プログラミング。現在の生産的(時間内の生産効率を上げることが最上の価値)ではなく創造的(独自価値で創造的表現を行うことを主要な価値にした)プログラミング。 製品性のキーワードは、かつての”便利さ”(計算が速いとか、手間が減るなど)から快…

HyperCard 2014 - ソフトウェアとハードウェアの境界線にあるもの -

ハイパーカードというアプリケーションがかつてありました。誰でも非常に簡単にプログラミングができる創造力を刺激してやまないアプリでした。それ自体がソフトウェアをどんどん生み出してクリエーターを増殖する強力な魅力を持っていました。 今改めて、こ…

所詮、心が無くてはデジタルテクノロジーは虚しい。円満な革命の技術を考える。

人が何か話したり、行動をすることには、それを動かそうとする、その人ならではの動力が有ると思います。それは例え「暇つぶし」だとしても何らか幸福の実現への意志や意欲が含まれていると思われます。 「そこにいるだけで楽しい」みたいな状況は極めて分か…

製品作りを通じた価値創造は常に変化に晒されている。持続的起業家の矜恃について

東京からサンフランシスコに戻ってあっと言う間に一週間が経とうとしています。柄になくいろいろ人について、或いは起業家と言うむつかしい存在について多少考えるところが有り、全くの断片的メモなのですが、記しておこうと思います。 人を測るのに自分を物…

Still staying in Tokyo

柏の葉KOILでのハッカソンを経て、東京大阪京都3拠点でのIoTカンファレンス、そして鎌倉・京都・大阪・伊勢神宮、そして浜松を巡っての様々な起業家、投資家、開発者、研究者、企画者、思索家との出会いと語り合い。非常に充実した日本滞在なのですが、VISA…

箸がない! - イノベーションを引き起こす12のヒント -

この間、道玄坂のアパホテルでカップラーメン食べようとしてお湯を注いだ時に悲劇が!.....は、は、箸がない!!・フロントに電話ー>箸を取りに来いという、嫌だ!(なぜか凄く嫌だった)・コンビニの袋には箸がない!なるほどエコですね。(東京も変わりま…

ソフトウェアがハードウェアに出会うとき

10/26(日)の14時から新宿のグミさんで、IoTを語り合う熱いカンファレンスを行います。SonyのMESHチームさんやIntelのエディソンのチームの皆さんにも、DEMOおよびLightning Talkでお声を掛けています。 講演は僕以外にスイッチサイエンスの金本さんとGClue…

モノに寄る夜 IoTに関するファイヤーサイドチャットをやります。

10月21日京都のコネクトフリーで、はてな近藤さん、僕とコネクトフリーCEOのクリスとでファイヤーサイドチャットをやります。IoTの未来を自由闊達に心ゆくまで語り合う場です。ぜひ奮ってご参加下さい!詳しくは下記のイベント情報ページを御覧ください。 10…

日中同時開催のハッカソンに参加します。

僕と高宮さん(グロービス)と審査員として参画する柏の葉KOILでのハッカソン、日中同時に開催で、賞品は上海ツアーだそうです。デザイナー成分がまだまだ不足とのことですので、じゃいっちょハックしてやるゾ!っていう気骨と挑戦心のあるデザイナーさんは…

メモ:社会が透明になるってどういうことだろう? - Future Vision of Social Web Evolution -

ビザの新規申請に備えて過去ログをいろいろと掘り返していたら、2011年11月にこんなことを書いてました(何の取材だろうか?)。今まさに DOKI DOKI でやっていることだなあと思いましたし、ずっとやってることが変わらないなあと思ったのですね....。 Futur…

人と遊びと労働のパラダイムシフト - Tinkering という製品開発プロセス -

動物っていうのは「遊ぶ」のが、大好きだ。それこそ、理屈抜きで。むしろ、それを遊びだとは意識せずに本能的に遊びに興じる。 そして、子供の本文は「遊び」だ。遊んでる限り飽きもせず、ずっと動き回っている。そういう時は食事とか睡眠さえ余計なもののよ…

DOKI DOKI, INC. 始めました - Our life together is so precious together. Starting over!

今度、サンフランシスコを拠点に IoT( Internet of Things )をアートの視点で捉え直すスタートアップを始めました。DOKI DOKI, INC. と云います。 まだ始まったばかりで自社製品は何も有りません。ですが問題意識だけは有ります。それは、"IoT" と言う非常…

IoTの生態系はガレージから生まれる。- Kickstarterでの成功事例に学ぶコミュニティづくり -

(MicroView: Chip-sized Arduino) LittleBitsは、その製品を単なるオブジェクトの販売に留めずにコミュニティづくり、つまりスケッチを共有したりお互いが教えあうようなカルチャーも同時に提案しています。 ラズベリーパイやAuduinoなども、それはやはり…

創造性の電子版レゴブロック LittleBits がクラウド化して IoTデバイス開発キットになった。

電子工作キットのLittleBitsがクラウド対応モジュールを発表した。 Ayah Bdeir: Building blocks that blink, beep and teach | Talk Video | TED.com Wi-Fi接続とクラウドサービス(IFTTTをサポート)がセットになったAuduinoモジュールだ。 今までは初心者…



何でもクリック可能な世界:仮想現実の空間 ジョエル・ド・ロネ

2009年にフランスの科学思想家 ジョエル・ド・ロネさんに頂いた賛辞を昔のブログで見つけて読み直していました。ある意味、全く同じことをやり続けていることを再確認しました。 Clickable environment: a virtual reality. By Joel de Rosnay 何でもクリッ…

「もはや計画は不要になった」の衝撃 - 準備をしない創造的チームとは? -

「もはや計画は不要になった」 「もはや計画は不要になった」 MITメディアラボ・伊藤穰一氏が語る、"インターネット後の世界"と"新しい原理" | ログミー[o_O] なんと刺激的なタイトルだろうか?多くの組織論がよりよい計画の作り方と、その計画の実行の方法…

Change is the law of life. And those who look only to the past or present are certain to miss the future.

今日正式にプレスリリースで発表された通り、テレパシーのCEO及び取締役を退任して新たにフェローとして、テレパシー製品の成功に向けた支援をシリコンバレーを本拠にして行うことになりました。関係者の皆様にはいろいろとご心配をお掛けしましたが、より広…

「生きたお金」を考える - クラウドファンディングの本質的価値はどう進化を遂げていくのだろか? -

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである。」 これは名著「アイデアの作り方」のなかでジェームズ・W・ヤングが語った言葉だ。 例えば、「eコマース」はインターネットと個人決済と宅配サービスなど、本来別々の物が新たに結合した発明物だ。それ…

大きな変化と小さな変化 - インターネット的現象の社会的な浸透を考える7つのヒント -

お金の再発明は必然だ。それと同じく多くの再発明が求められていることも明らかだ。 - 以心伝心記で伝えようと思ったのは、サンフランシスコでの生活で感じるマネーと今迄は当たり前と思われていた社会インフラが、ここでいかに大きな変化を遂げようとしてい…